酒まつりの歴代実行委員長

酒まつりの趣意書、今年度実行委員長、歴代実行委員長をご紹介します。

2025年度 酒まつり趣意書

きっかけは、酒まつり ~「いわゆる観光地」から「人が繋がる観光地」へ ~

コロナ禍の後、観光はどのように再定義されるのでしょうか。様々な見方はあるでしょうが、かつてのように人を1カ所に集める「仕掛け」ではなく、地域の環境と相まって「その地域を創り上げる存在」と捉えるのはどうでしょう。それは、観光を孤立したものと考えず、地域のあらゆる資源を巻き込んで進むべきデザインを描くことに他なりません。

 

観光の守備範囲とこれまで言われていた名所や旧跡だけでなく、昔ながらの物見遊山ではない、各人各様のニーズを満たすその地域独特のメニューをいかに早く打ち出すかが問われています。言い換えれば、放置されてきた日常を再定義して新たな価値を持たせていく、あるいは他には無い何かをより求心力のあるものに磨き上げることがこれからの観光の役割になると思われます。

 

振り返れば、2003年に国を挙げて観光立国が始まりました。大量インバウンド(訪日外国人旅行者)流入時代の幕開け、観光の役割が見直される端緒となりました。集客は順調に伸び、2019年には3,188万人とピークを迎え、コロナ禍で3年間は激減したものの2023年には2,500万人と回復しました。

 

このインバウンドの波は、「いわゆる観光地」ではない地域にも新たなアイデアを求めてきました。激しい変化、先が読めない、過去の成功体験がほとんど通用しない時代が、観光がメインでない市町に求めているのは、モノだけではない人と人のつながりや絆になってきたようです。コロナ禍はあらゆる場面で数多の変化をもたらし、新たな観光像を創り上げる絶好の機会を与えてくれたのです。

 

「いわゆる観光地」ではない地域にとって、最も重要な課題の一つは、地域住民が主役になり、地域住民が誇りを持つことのできる地域資源を持続可能な形で訪問者(観光者)に提供することです。36年前からその答えの一つ「酒まつり」は、地域住民と訪問者がともに感動や幸せを共有できるような「新しい観光」の創造のきっかけとして続いています。

 

「日本酒」と「市制50周年」を十分に意識した36回目を迎える「酒まつり」は、10月11日、12日に開催します。これからも「酒都」の「その地域を創り上げる存在」としての祭りであり続けます。東広島地域の財産「酒まつり」を存分にお楽しみいただき、日本酒をご縁としてそれぞれにいい関係を築き、今後も変わらないにご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年4月吉日
主催者 公益社団法人東広島市観光協会
会長  蔵田 憲

2025年度 実行委員長

常光 徹の顔写真
2025酒まつり実行委員長 常光 徹
今年のテーマカラー

~musubu~

地域を結ぶ
地元の酒蔵、食材、伝統文化に触れることで、地域の魅力を再発見。訪れる人々が心を通わせ、新たなつながりを生む場を創り出します。

人と人を結ぶ
お酒を囲めば、年齢も国籍も超えて笑顔が広がる。出会いが絆となり、心がつながる瞬間を、この祭りで。

酒の魅力を深め、広げる
酒造りの技と文化に触れ、味わうことで、お酒の奥深さを知る。五感で楽しみ、酒の新たな魅力と出会う場に。

過去・現在・未来を結ぶ
お酒を愛する想いを次世代へと受け継ぎ、伝統と新たな挑戦が交わる場所に。地域の誇りを未来へつなぐ架け橋となる。

酒まつりには、人と人を結び、心の距離を縮める力がある。
先人たちが築いてきた想いを紡ぎながら、時代とともに進化し、新たな形へ。
人の輪、想いの輪を繋げ、さらに大きな輪へ。そこから生まれる新たな挑戦が、未来を拓く。

35周年の節目に—。
50周年を迎えた東広島の地で、人と人の想いをつなぎ、心を結ぶ酒まつりを。
地域に愛され、未来へと続く、持続可能な酒まつりを皆で創り上げていきましょう。

2025酒まつり実行委員長 常光 徹

歴代の実行委員長

  • 2024年度

    杉原 里志の顔写真
    2024 酒まつり実行委員長 杉原 里志
    テーマ

    H₂O

    カラー
    ブラック
    来場者数
    23万人
  • 2023年度

    宮迫 真芳の顔写真
    2023 酒まつり実行委員長 宮迫 真芳
    テーマ

    つぐ 〜 “酒と世界とふるさと”と 〜

    カラー
    グリーン
    来場者数
    20万人
    トピックス
    4年振りの通常開催
    事業報告書
    PDFはこちら
  • 2022年度

    原田 明の顔写真
    2022 酒まつり実行委員長 原田 明
    テーマ

    つなぐ ~3つのShinを胸に~

    カラー
    水色
    来場者数
    14万人
    トピックス
    オンラインとリアル開催のハイブリッド開催
    事業報告書
    PDFはこちら
  • 2021年度

    名井 崇真の顔写真
    2021 酒まつり実行委員長 名井 崇真
    テーマ

    想 ~おもい 酒まつりの新たな形を目指して~

    カラー
    トピックス
    初の10月の月間酒まつり開催
    酒まつり蔵ファン ~フィナーレ東広島市9町同時打ち上げ花火~
    事業報告書
    PDFはこちら
  • 2020年度

    徳森 和芳の顔写真
    2020 酒まつり実行委員長 徳森 和芳
    テーマ

    乾杯30th Anniversary ~ 笑顔で繋ながる 新しい未来へ ~

    カラー
    オンラインのため、なし
    トピックス
    酒まつり30周年を迎える
    新型コロナウィルスの影響にて初の【オンライン酒まつり】の開催となる
    事業報告書
    PDFはこちら