酒まつり開催日 2019年10月12日(土)〜13日(日)

酒まつりについて

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酒まつりの概要

1990(平成2)年以降、市民の祭りとして毎年、JR西条駅南側一帯で開催している酒まつり。お酒に係る様々な文化的な取り組みも行い老若男女、お酒を飲む人も飲まない人も楽しめる祭りとして、酒都の名を冠する当地の地域文化醸成と地域活性化の一翼を担っている。
「酒まつり」を代表する「酒ひろば」は、1992(平成4)年のスタート。第1回目は629銘柄だった。
1000銘柄を超えたのは2013(平成24)年。以後4年連続で1000銘柄を達成し、「2015酒まつり」では過去最高の1025銘柄を数えた。その収益で全体を支えている。

酒まつりの成り立ち

「酒まつり」は、1979(昭和54)年開始の「みんなのまつり」と西条酒造協会が1972(昭和47)年頃から行っていた「西条酒まつり」が一体となったもの。
「みんなの祭り」の市民融和とコミュニティー意識啓発という目的に加え、お酒をシンボルにした楽しいお祭りがあることを全国に発信し、交流人口を増やすことで観光振興の一翼を担っている。
前提は、市民の賛同、支援。行政や市内各種団体から実行委員を迎え、社会人・大学生・中高生等のボランティア多数の支援をいただいている。

まつりを支えるスタッフは企業、団体、個人のボランティア

酒まつり主管の実行委員会は、行政、企業、市民団体の人が労力を出し合って運営する組織。地域の景観や歴史、伝統、文化、自然、産業などに配慮して来訪者との交流から「地域のにぎわい」を創出。毎年新たに結成。
コアメンバー(当年度・次年度の正副実行委員長ら)は酒まつり終了後、翌年2月から次回の準備を始める。
損得の無い関係が絆になり、その絆が地域興しを進め、豊かで住みよい郷土づくりに貢献。人と人の繋がりも継承できる。この熱い思いを酒まつりの重要な精神の一つである「おもてなしの心」とし、各々が自覚をもって連携しながらそれぞれ役割を果たしている。

酒まつり趣意書

吟醸酒発祥の地のお酒をシンボル化させた祭りといえば、東広島市で開催する《酒まつり》。この祭り、ただお酒を嗜むだけのものではありません。お酒に係る地域独自の文化を醸成し、同時に地域をより活性化させる東広島地域の観光キラーコンテンツの一つ、日本の酒文化を代表する全国規模の祭りです。開催に伴う広島県下における経済波及効果は30億円を超え、地域への経済的貢献の面からも年々その重要性を増しています。
近年、東広島市にとっての観光は、他の多くの市町と同様に地域振興には欠くことのできない重要な行政施策となっています。市総合計画においては第四次後期基本計画見直しで観光が明確に位置付けられ、昨年12月に策定された市観光総合戦略では《「日本酒のまち」東広島》の目標が明言されました。

この「日本酒のまち」、特にJR西条駅南側一帯の酒造施設群を取り巻く状況の変化は息をのむほどです。一昨年末のユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)国内委員会による「日本の20世紀遺産20選」の認定は、漆喰塗りなまこ壁やレンガ造り煙突が形づくる町並みが日本有数の建築物や景観などと同等の歴史的価値がある(20世紀に継続発展した伝統産業景観の代表)と評価されたのです。

酒造施設群は、その多くが国の登録有形文化財に指定されています。そしてこの西条駅南側一帯が《酒まつり》の会場です。イコモスの見解を待たなくとも「後世に引き継ぐべき重要な建造物」であり、加えて各酒蔵では現に今も日々酒造りが行われていることは他に類を見ないものです。

お酒とお酒を取り巻くさまざまな文化を祭りという形にまとめた平成2年から始まった《酒まつり》は、本年で数えて30回目を迎えます。そして、来年はさらなる飛躍へのステップとなる30周年となります。30周年に向け、改めて強い思いでこの祭りを通じて地域の活性化に取り組む所存です。私共の熱い思いをご理解くださいまして、今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和元年5月吉日

主催者
公益社団法人東広島市観光協会
会  長  蔵田 憲

2019酒まつりテーマ「La chic」~らしく~

令和という新たな時代の幕開けとともに酒まつりは30回目を迎えます。近年「人」「水」「米」構想を基軸に、目覚ましい発展を遂げ、日本を代表するまつりに成長致しました。
“La chic”とは仏語で洗練されていて上品、粋である様を表す言葉です。さらに日本語の“らしく”をかけ酒まつりのテーマとしました。“La chic”を意識した会場づくりをするために、3つの側面から酒について考えてみてください。

文化としての酒

酒の歴史は長く、およそ稲作が伝わった時期と同じであるとの考えもあります。古くから日本人の生活と密接にかかわり、神話や神事に欠かせない存在である酒は、西条のみならず日本が誇る伝統文化です。

教養としての酒

ひとくくりに酒と言っても、味や製法だけでなく、米の種別・桶の違いなど様々な違いがあり、まったく同じ味の酒は一つとして存在しません。特徴や個性を知ることは、酒に対してのさらなる魅力を生み出します。

みとしての酒

ただ呑んで楽しむだけではなく、席をともにする人や、一緒に口にするもの、場所や酒器など、酒に対する造詣・情景・拘りなどを突き詰めることでその楽しみは様々な変化を遂げます。

以上をもとに実行委員会“らしい”企画運営を行い、洗練された、粋な酒まつりを体現していきます。そのためには、実行委員会各位、ボランティアの皆さま、そしてなによりご来場頂く皆さまの、酒まつりに対するたゆまぬ愛情とご尽力が必須となります。今年度も一層のご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。

2019酒まつり 実行委員長 牧尾 和志

酒まつり「人・水・米」構想

未来の酒まつりに向けて、これまでの酒まつりを反省・検証し、新たな酒まつりへの構想です。
従来の酒まつりは「酒」をメインテーマに掲げ、結果として全国にも類を見ない個性的なまつりとして知られるようになりました。ここに、新たに「人・水・米」の三つの要素を加え、酒に主軸を置きつつ、まつりに広がりを持たせていきたいと思います。これによって、今までの内容を継承しつつ、より多彩な内容を盛り込むことが可能となります。
また、酒まつりの規模は近年拡大傾向にあり、今一度、酒まつりの会場全体を見直し、それぞれの会場の位置づけを整理していきます。その時に、より魅力のある会場づくりのため「人・水・米」の3要素をもとにさらなる発展を遂げたいと思っています。