東広島次郎丸太鼓

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東広島次郎丸太鼓は、西条、八本松、高屋、志和の歴史ある四町が合併し東広島市が誕生した際、伝統と文化を代表し、発展への意欲を高めるような、いわば市の顔となるような象徴文化が欲しい、と言う市民の要望から東広島市の伝統文化となるべく1979年、市制5周年記念事業として誕生しました。

作曲指導を山梨県甲府市指定無形文化財天野流宗家家元、天野 宣(あまのせん)氏に依頼。
以降受け継いできたものと、新しく創り出していくものが一つになる・・・
そんな演奏、ステージを目指し打ち続けています。

『次郎丸』と言う名はかつて安芸国分寺あたりに有った地名で、西条が山陽道の宿場町であった当時‘四日市次郎丸宿’と呼ばれていた事に起因します。 代表曲である『次郎丸太鼓』はその頃のにぎやかな街道や宿場町の様子、東広島の歴史、酒造りに懸ける心意気、生産に携わる喜びなどを『四日市(よっかいち)』『奉納神楽(ほうのうかぐら)』 『御幸囃子(みゆきばやし)』『樽囃子(たるばやし)』の4楽章からなる組曲で表現しています。

曲中には酒樽と和太鼓を組み合わせて打ちこんだり、酒つくり唄を入れるなど 東広島、西条色豊かな楽曲となっています。1981年には地域文化の創造と市民の郷土意識の啓発に努力した貢献度と将来性が評価され、第2回広島文化賞を受賞。

2018年には日本ベトナム国交樹立40周年を記念したイベント参加しベトナムホーチミン市での演奏をさせていただいたほか、中国やアメリカ合衆国アリゾナ州での演奏活動など海外公演をはじめ、岩手県で行われた第8回国民文化祭、 『アジア競技大会in広島』開会式、『第51回国民体育大会ひろしま国体』など広島県内外のイベントにおいて、年間40回前後の演奏活動を行っています。

週2回、4時間の稽古では〝打つ〟という技術の習得だけでなく、和太鼓を通し人を思い、郷土を思い、縁(えん)を大切に思うことのできる人となれるよう、〝和〟の伝統、心根(こころね)を受け継ごうと汗を流しています。



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